02-05 SSH(スーパーサイエンスハイスクール)
2023年02月09日(木)
第3回 鹿児島県高校生探究コンテスト
1月19日(木),2年生2名が,第3回鹿児島県高校生探究コンテストに参加しました。
2人は「微生物燃料電池で高い電力を生み出す」というテーマで,泥を利用した発電モデルについて研究しており,今回はその実験結果について発表しました。
「非常に緊張した」,「うまく説明することができなかった」と話す2人でしたが,回を重ねるごとに説明に慣れていく様子が見られ,審査員の質問等にもしっかりと答えることができていました。
発表後,「これからこの研究をもっと深くやってみたいと感じた」と話す2人,今後の活動も楽しみです。
2023年02月01日(水)
SSH先端研究機関研修(1年生)
1月25日〜27日の3日間,本校 1年生11名がSSH先端研究機関研修に参加しました。これは毎年1年生の代表生徒が大学や企業等を訪問して,最新の研究や取り組みについて学ぶ行事です。
今年度も,前期に「探究I」で実施した「学問探究」のポスター発表において,上位に入賞した生徒が参加しました。
今回は名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(
WPI-ITbM)を訪問しました。ITbMは化学と生物学の融合研究を行う研究拠点で,生徒たちは所属する教授から最新の研究についてレクチャーを受けたり,施設を見学して最新の設備を目にしたりしました。 参加した生徒は「今まで考えたこともなかったような研究を進められており、自分の中で新しい世界が広がり多くの知識を得ることができました」や「文系だから数学や理科はおろそかにしても良いという考え方は持たず、さまざまなことにチャレンジしていきたい」等という感想を述べており,非常に多くの学びがあったようです。
今回の研修では他にも名古屋市科学館やトヨタ産業技術記念館も訪れ,非常に充実した研修となりました。
2023年01月16日(月)
SSH科学講演会
SSH科学講演会を実施しました。
2年ぶりの開催となった今回は、本校SSH運営指導委員でもある日置光久先生を講師に招き「自然と科学から学びともに生きる」という演題でお話をしていただきました。
少年時代の実体験が後の自身の研究活動に生かされたこと、物事を考える際には「言葉」だけではなく「活動」を交えて進めることが必要であること、研究対象によって伝え方や考え方が異なること、「自然」という言葉が持つ意味とそれに対する考え方など、これまで先生が幅広い経歴の中で感じられた豊富な話題を伝えてくださいました。
また、ノーベル賞のメダルの裏面のデザインを用いて、自然と科学の関係性についても語られました。
日置先生は本校9期生。2年生が59期生ですので、ちょうど50歳離れた後輩ということに最初非常に驚いていらっしゃいましたが、その熱い想いはしっかりと生徒たちに届いたようです。
2022年12月19日(月)
九州大学アカデミックフェスティバル参加
本校2年生の4名が標記大会に出場しました。
4名は探究IIの活動で「バイオエタノール」に関する研究を行っており,今回はその成果について発表しました。
先日行われた鹿児島県SSH交流フェスタでもステージ発表をしたこの班は,そこで指摘や助言のあった部分について短い準備期間でしたがさらに研究を深めてきました。
当日は発表の結果,「参加者・視聴者投票賞」 を受賞することができました。この経験で学んだことを他の研究班にも伝えて,学校全体でより良い探究活動にしていってくれることと思います。
2022年09月30日(金)
8・9月の探究活動(全学年)
8・9月の各学年探究活動の取組・様子を紹介します。
3年【探究III】
8月10日に鹿児島国際大学で開催された「高校生課題探究発表大会2022」に,探究III研究班から58B03班がポスター部門に参加しました。58B03班は,災害発生時に開設される避難所で避難者の「住」をサポートする「ダンボールベッド」についてこれまで研究を行ってきました。彼らにとって初の対外的な発表会参加となります。
▲実験で実際に使用したダンボールと部品(仕切りパターン)を持ち込み発表に臨む3人。開始直前まで打ち合わせを行っていました。
▲「ベッドとしての耐久力をどのようにして測ったのか」など,審査員や外部観覧の方々から多くの質問を受けました。
審査の結果,優秀賞を受賞しました。受験勉強と並行して発表の最終調整を行ってきた3人。発表前の緊張した様子から一転,笑顔が印象的でした。
2年【探究II】
各班,研究テーマに沿った活動を進めています。データ取得を進める班,協力機関にアポイントの連絡をとる班,実際に訪問する班。11月に予定されている中間報告会では,87班全てが進捗状況をポスターセッションで発表します。
▲表・グラフにまとめるため,これまでのデータを整理しています。
1年【探究I】
9月16日,学問探究学群別発表会を実施しました。(学問探究については,本ブログ記事とSSH特設ホームページ・探究Iカテゴリをご覧ください)
6月から,班で決定した学問について調査・まとめを行ってきました。練習を重ね,ついに発表のときです。
学群ごとに8つの会場で全85班が発表を行いました。
発表に対する評価は会場の生徒が行います。
▲今回はGoogleフォームから班の評価(採点)を提出しました。
翌週21日,各会場で最上位の成績だった班が代表決定発表会に臨みました。この会で上位成績だった班はSSH先端研究機関研修参加資格を得ます。
さすが決勝に進んだ班。どの班も堂々とした発表態度でした。審査結果は,1年生全員が発表動画視聴後に発表します。
代表決定発表会詳細は本ブログとSSHニュースでお知らせします。
【先輩の話を聞く会】
9月22日,鹿児島大学4年生の中村さん(54期)と名古屋大学博士課程所属の杉之尾さん(51期)が来校し,「SSH先輩の話を聞く会」が行われました。
理学,農学の研究に興味を持つ生徒を対象に大学での研究や生活などについて話がありました。
本校では,先輩と在校生が交流を通して学ぶ「21世紀型郷中教育」を目指しています。会の中では在校生から先輩へ鋭い質問が数多く発せられ,本校生の研究に対する意識の高さを感じることができました。この会の詳細もSSHニュースで改めてお知らせします。
2022年08月22日(月)
SSH特設ホームページリニューアル
本校SSH特設ホームページをこの度リニューアルいたしました。
▲鹿児島中央高校SSH特設ホームページ
各ページのタグ,バナー等からご覧ください。
▲鹿児島中央高校ホームページ
▲鹿児島中央高校ブログ
2022年07月22日(金)
4~7月の探究活動(全学年)
4~7月の各学年探究活動の取組を紹介します。
1年【探究基礎】
探究基礎の授業は,探究活動に必要な知識・技術を身につけることを目的としています。
4・5月,「探究活動とは?探究活動を行う意義とは?」について考えるオリエンテーションや図書館指導などを行いました。
6・7月,「科学的な考え方とは?」「課題研究テーマの作り方」について班活動で学習した他,Google社のアプリケーションを使った実習を行いました。
▲「科学的な考え方」で,生き物カードを使って三段論法を学びました。
▲「課題研究のテーマの作り方」で,SDGsに関する調べ学習も行いました。
▲スライド作成やファイル共有作業を実践し,また,クラス全員でGoogleMeet(ビデオ会議アプリケーション)を使ってみました。
1年【探究I】
2年次に行う課題研究の「過程」を学びます。前期は,興味・関心のある学問について調べ,ポスターにまとめて発表する「学問探究」を行います。
5月,「現在の自分」をテーマにアイデアマップを作成しました。
▲付箋に書いたキーワードを並べると,自分が興味のある分野が見えてきます。
▲クラスメイトのアイデアマップから新たな視点を得ることも。
今年度は「夢ナビ」プログラムを導入し,3,000以上の大学教授による講義動画から選択・視聴することで様々な学問に触れました。
6月,班編成を行い,各自インターネットや書籍などからテーマとした学問に関する資料集めを行いました。現在は調査内容をポスターにまとめる活動を行っています。
学群別・全体発表会は9月に実施予定です。
2年【探究II】
探究IIは1年次に設定したテーマの課題研究に本格的に取り組みます。今年度の探究II研究班は87にのぼります。4月以降の研究活動は,予算書で請求した物品を使って実験データの取得を開始したり,事前アンケートを作成・集計したり,研究の協力機関を探して連絡をとるなど各班様々でした。
秋の中間報告会では研究の進捗状況を発表します。
3年【探究III】
「SSH最終報告会」に向けポスター作成と論文作成を進めてきました。7月8日に実施した報告会では,全89班が研究の集大成をポスターで発表しました。
約1年半取り組んできた課題研究はこの発表会で区切りを迎えました。
3年【SSH先端研究機関研修】
7月11・12日,1年次に学問探究発表会で優秀な発表を行った班のメンバー9名が,延期になっていたSSH先端研究機関研修に参加しました。研修で九州大学筑紫キャンパス,九州国立博物館,ブリヂストン久留米工場,御船町恐竜博物館を訪問しました。
※すべて撮影許可を得ています。
研修に参加した生徒によると,それぞれの訪問先で刺激を受け見聞を広めることができたようです。
▲九州大学筑紫キャンパス研修でお世話になった島ノ江憲剛先生と。
8月以降も,本校のSSH事業や探究活動の様子をブログでお知らせします。
2021年12月21日(火)
SSH先端研究機関研修(1年)
12月9~10日,「学問探究」発表会で優秀な発表を行った1年生10名がSSH先端研究機関研修を行いました。
(「学問探究」発表会 参照記事:学問探究~最優秀班決定まで~(1年探究I))
研修では鹿児島大学研究室(理学部・農学部・法文学部・教育学部),株式会社藤田ワークス,種子島宇宙センター,鉄砲館,種子島高校を訪問し,種子島高校とは交流会も行いました。
▼研修先での様子。
詳細はSSHニュース23号をご覧ください。
2021年12月08日(水)
11月の探究活動(2年)
11月,2年生の探究活動で2つの大きな行事がありました。
まず,19日に鹿児島県SSH交流フェスタが霧島市で開催され,県内SSH校の代表が口頭発表とポスター発表でこれまでの研究成果を発表しました。
4月から本格的に課題研究を開始した2年生ですが,新型コロナウイルス感染拡大による分散登校期間などもあり,順調に研究を進めてこられたわけではありません。
そのような中でも,得られた研究成果をスライドやポスターにまとめた発表はどの班も堂々とした立派なものでした。
以下は発表資料準備やプレゼンテーション練習の様子と,フェスタ当日の様子です。
▲メンバー間で調整をしながら,より良い発表に向けて準備をしました。
▲当日。会場でも発表の順番が来るまで最終確認を怠りません。
▲ステージ発表の様子。
▲ポスター発表の様子。
詳細はSSHニュース第22号をご覧ください。
次に,26日に課題研究中間報告会を実施しました。2学年全ての研究班がこれまでの研究の経過を発表します。今回は会場を体育館・講堂・3階フロアに分散して行いました。
会場図と設置マニュアルを見ながら,発表に必要な物品の運搬・設置を生徒がすべて行いました。
設置,発表練習を終え,最初に3年生が観覧しました。上級生に対する発表でやや緊張していましたが,チームワークを発揮していました。
回数を重ね緊張が解け,1年生の観覧時間では更に良い発表となっていました。
閉会行事では,本校OBでSSH運営指導委員の日置光久東京大学特任教授から講評と鹿児島中央生へのメッセージをいただきました。
次回の探究IIの授業では,意見・アドバイスを受け,振り返りと見直しを行います。
2021年12月08日(水)
11月の探究活動(1年)
「探究基礎」の授業で,約1か月かけて「5つの実験」の演習を行いました。
物理・化学・生物・地学・環境の5つの分野について「計画→実験→まとめ」のサイクルで実施しました。
計画では,実際に実験道具一式に触れながら計画書を作成しました。
先生にアドバイスを貰いに行ったり,実験準備をしたり,自発的に行動する姿が見られました。
これらの実験で得たデータ・結果からレポートを作成し,まとめます。
「探究I」の授業では,研究班の編制が終わり,研究テーマの設定と計画書の作成が始まっています。
10月の全体オリエンテーションでは,「ここから研究計画書のチェック完了までは,思っている以上に時間がかかる。しっかりとした計画作りに励んでほしい。」と話がありました。
約1年半かけて行う課題研究の土台作りです。高校生らしい自由な発想を大切にしてほしいと思います。
▲寄り添い,見守っている先生方。生徒は対話を通して解決方法を模索しています。
▲先輩方の論文や全国SSH指定校の論文集を読む生徒たち。これまでどんな研究が行われてきたか知ることも大切です。