公開日 2017年11月14日(Tue)
1,2年生を対象に,「好学舎」を実施しました。
この行事は,社会で活躍している本校卒業生をお招きして講演していただき,主体的に人生を切り開こうとする姿勢を育成することを目的としています。
今回は,JAXAの鹿児島宇宙センター 射場技術開発ユニット 主任研究開発員である 福添森康 先生をお招きしました。
福添先生は,『ロケットを打上げる ~強みを生かすことの大切さ~』という演題で講演してくださいました。
先生の高校時代の話から,H-2Aロケットやイプシロンロケットの開発に携わった経歴,ロケットの基礎知識などお話しになりました。
「日本の中で赤道により近く,東側に開けた海を持つ鹿児島はロケットの打上げに適している場所であること」や,
「日本は打上げ成功率だけでなく,オンタイム打上げ率(予定日に打上げる確率)が高い」ことなど,とても興味深いものでした。
また,「一点の曇りもないロケットを打上げる覚悟」を持って,大勢の人がロケット開発に携わっており,高い目標がチームを強くするというお話も印象的でした。その中で,福添先生も情熱をもって仕事に取り組んでいらっしゃることがよく伝わってきました。
最後に,生徒へ向けて,「好きなことや楽しいことを繰り返していくと『得手(強み)』といえるようになります。それがあると何事にも勇気を持って挑戦できます。挑戦した結果から得る達成感やチームの一体感が未来を切り開いてくれるのです。三綱領五条目を共有する同窓生として,生徒の皆さんの頑張りを期待しています。」とメッセージを贈ってくださいました。
公演後,1年生の男子生徒に感想を聞いたところ,「滅多に聞けない話なのでとても面白かったです。自分の進路志望は文系ですが,自分の強みを伸ばすという視点を勉強に取り組む姿勢や部活などに活かしていきたいです。」と話してくれました。
福添先生,お忙しい中をご講演してくださり,誠にありがとうございました!