公開日 2024年12月23日(Mon)
12月19日~20日に,前期「学問探究発表会」の結果,最優秀賞・優秀賞に選ばれた5班19名でSSH先端研究機関研修に行きました。
九州大学水素エネルギー国際研究センター
西原正通 副センター長・教授に「みらいのエネルギーとしての水素~脱炭素化を進めるには~」というテーマでセンターの活動内容や水素エネルギーの利用法や現在の問題点など,専門的な内容をわかりやすく説明してくださいました。終わった後も生徒の質問に丁寧に答えてくださいました。
九州先端科学技術研究所 マテリアル・オープン・ラボ
金・銀のナノ粒子についての講義では鹿児島の薩摩切子にも利用されていることを知り,先端技術と鹿児島の伝統工芸との結びつきがあることを知り,生徒は驚いていました。その後,施設見学を行い,有機ELの研究をはじめ,いろいろな研究の話を聞くことができました。また,実際に電子顕微鏡などを操作し,ナノミリメートルの世界を見ることができました。
九州大学中央図書館
館内を職員の方に案内していただきました。資料がどのように管理され利用されているかだけでなく,利用者が学習しやすい環境をどのように整えているかといった,図書館のもつ多くの視点を学び得ることができました。蔵書の量に圧倒された生徒も多かったようです。
卒業生(59期生:木下朋哉さん)との懇談
中央図書館の2階で3月に卒業した木下さんが1年生に向けて今の大学生活の話や,高校時代の勉強や進路について語ってくれました。話を聞いてから九州大学に強い興味を抱いた生徒も多かったようで,予定時間を過ぎても熱心に質問していました。また,木下さんの話により「授業の大切さ」を再認識できたようです。
日産自動車九州
ゲストルームとよばれる館内で一通りの説明を受け,スマートフォンやカメラを預けたあと,生産工場の見学を行いました。最後の車体検査では実際に車を動かしてエンジン音を響かせたり車体を左右に振ったりする様子を見ることができました。普段目にすることのない,外国向け専用の車体が並ぶ現場も見ることができました。
先端研究機関という名の通り,普段の学校では決して見ることのできない最先端の技術を目にし,生徒はとても有意義な時間を過ごすことができました。今回の研修で「研究者」という立場に興味を持立て生徒もいたようです。将来このような道に進んでくれる生徒が出ることを期待します。