BS朝日「建物遺産」 撮影

公開日 2016年12月20日(Tue)

BS朝日「建物遺産」撮影

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昨日と今日の二日間,BS朝日の番組「建物遺産」の撮影スタッフが,本校内外の撮影を行いました。
この番組では,国の重要文化財や登録有形文化財に指定されるなど,その価値が認められている貴重な建築物を取材し紹介しています。

本校の校舎は昭和10年に旧制の第一高等女学校校舎として造られた,当時の校舎としては珍しい鉄筋コンクリート造りの建物です。
完成当初には,陸軍大演習で鹿児島を訪問された昭和天皇の行在所として使用されたという歴史もあり,
平成19年には国の登録有形文化財に指定されています。

校舎に入ってまず目に入るのは,正面玄関の優雅なたたずまいとそこから上階へと続く階段の見事な造形。
校舎正面最上階の多目的教室は,扇のようにカーブを描く壁面に囲まれ,意匠として優れるだけでなく日の光を教室の隅々まで取り入れる機能的な作り。
長い廊下の高い天井は丸いアーチ状になっており,優しく落ち着いた印象。
柱の所々に張られたタイルは,一枚一枚が異なる表情を見せ,今では再現ができないといわれる貴重なもの。
日頃慣れ親しんだ校舎ですが,撮影スタッフの丁寧な撮影で切り取っていただくことで,あらためてその価値と魅力に気づかされます。

放送は来年2月10日と17日の予定。
放送時間はいずれも午後10時54分から11時です。
お楽しみに。